ケイタのしゃべり場

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野球マンガの神様 あだち充のおすすめ3作品

あだち充って天才だと思うんだ

あだち充の話をすると、「マンガの絵が全部一緒」とか「話が単調」とか言われるんですけど、僕はそれでもあだち充は天才だと思うんですよ。

野球マンガの神様っていう大げさなタイトルつけてますが、僕は大げさじゃないと思っています。だって、めっちゃ面白いし、めっちゃ泣けるし、めっちゃ考えさせられるし。

なんかね、アツいんですよ。あだち充のマンガって。それでいて、なんかほっとする。心が温まる。うん、天才だと思う。

そんな、ケイタにとって神様のようなマンガ家あだち充のおすすめ作品を紹介します。

この人は本当に天才!あだち充のおすすめマンガ作品!

H2

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野球マンガの王道中の王道ですね。アニメ化もされました。久保田利伸さんの『虹のグランドスラム』という主題歌も印象的でしたね。実写ドラマも良かったですよね。今をときめきすぎている山田孝之さんと石原さとみさんでしたね。石原さとみさんの”古賀春華”は本当にはまり役でした。というか山田孝之さんは国見比呂も演じられるしウシジマくんも演じられるし、どれだけ幅が広いんだ?

中学時代のチームメイト”国見比呂”と”橘英雄”の野球、そして恋愛模様を描いた作品です。ところどころに泣ける描写がある。野球マンガなんだけど、学園青春ドラマ。ちょっぴりエッチなあだち充ワールド全開の作品です。

僕がイチオシの場面は、2つ。

甲子園に出場が決まった後の部室の前で、国見比呂と古賀春華が、愛好会しかなかった入学当初の時を思い出して、その時かわした会話をトレースする。そして、ふたりが手をつなぐシーン。

国見比呂が古賀春華に言った「I love you 発音違うか?」の場面ですね。やっと、やっと国見比呂が思いを伝えた!というシーン。

結局僕は国見比呂と古賀春華が好きということです。

クロスゲーム

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ちょっぴり切ない、「四つ葉のクローバー」の野球青春ストーリーですね。

野球シロウトの主人公が、最愛の幼なじみがこの世を去る前日に見た夢を叶えるために野球にのめりこんでいく物語です。

樹田村スポーツの一人息子、樹田村光(キタムラコウ)は、小学生にしてこの世を去った最愛の幼なじみ若葉の見た夢を現実にする。

若葉の見た夢は、甲子園。そこにはマウンドに立つコウ。キャッチャーは赤石。その夢を叶えるために、コウは若葉の妹、青葉のトレーニングメニューをこなします。

いつしか、コウの恋は、若葉から青葉へ。青葉の理想の男性は”160キロのストレート”を投げられるピッチャー。

コウは、”160キロのストレート”も、女の子だから甲子園のマウンドに立てない青葉の夢も、すべてを抱えて野球に向き合う。

そして、その先に見たものはー。

愛と青春の青春野球ストーリー。このマンガには、僕たちが忘れてしまった、そして忘れてはいけない”情熱”がすべて詰め込まれています。

いつも美空

美空

ある日のこと。神社の火事に遭遇した坂上美空。花火で燃え上がった祠から御神体を持ち出したことから、13歳の誕生日に神様から超能力を授かります。その時に一緒にいた5人の小学生(のちの浅見台中学校レンタルクラブのメンバー)も同じく13歳の誕生日に超能力を授かります。

その超能力を使って、悪意とカリスマ性を持つ野神篤史と、その弟で、別の神様から超能力を授かった野神剛志と戦う物語です。

超能力自体は、はじめは大したことないんですが、戦いが近づくにつれて超能力の威力が上がっていきます。

ひとりひとりの力は弱くても、互いに能力を補填しながら戦えば、巨大な敵をもたおせるというメッセージ。そして、たとえ中学生だろうと、成し遂げられないことは何一つないという力強いメッセージ。

人はひとりでは生きていけない。でも、仲間がいれば何でもできるという勇気をもらえる作品です。

あだち充らしい学園青春ドラマが描かれています。

他にもおすすめはたくさん!

今回は、完結しているあだち作品の中で、特に大好きな3作品を紹介しましたが、他にもまだまだお勧めはたくさんあります。

簡単に紹介しますね。

KATSU!

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ボクシングマンガです。これもまた味があっていいんですよ。何よりもカツの父親の存在ですね。育ての父親と実の父親との話とか。

ラフ

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実写で映画化もされました。速水もこみちさんと長澤まさみさんの主演でしたね。水泳マンガですが、これまた人間関係がいいんですよ。過去の因縁から解けていく二人。最後のシーンは、ホロっと涙が出てしまいます。

SHORT GAME

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あだち充渾身の短編集です。野球を軸に、数々の青春が描かれています。ちょっと切なくて、心に突き刺さる。あの頃の青春が蘇る作品です。高校時代に好きだった人のことを思い出します。

冒険少年

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これまた甘酸っぱい作品。あだち充が描く少年は、どこか影があって、どこか控えめで。それでも軸はしっかりとあって。「こういう生き方がしたかった」という思いや「あの時あんなことをしなければ」なんていう苦い記憶まで蘇ります。最後は「今、自分があるのは、きっと過去があったからだな」ってしみじみ思える作品です。

ゲッサンで好評連載中の『MIX』も忘れずに!

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現在進行形で連載されているマンガは、ゲッサンで好評連載中の『MIX」ですね。

舞台は明星学園。『タッチ』の上杉達也が甲子園に出てからは、強豪の名も廃れ、甲子園出場はおろか地区予選でさえ勝てないチームに。(KATSU!では明星学園が甲子園に出場した との表記がありますが、今作品では上杉達也の世代以降は一度も出場していないことになっています。こういうのはあだち充の一つの味ですね)

『タッチ』の遺伝子をちゃんと受け継いだふたりの兄弟が、明星学園を甲子園に導いていくお話です。(現状、まだふたりは高校1年星。そして地区予選中ですが。)

今作品の見所は、ふたりの兄弟。立花投馬と立花走一郎のバッテリーですね。このふたり血は繋がっていません。おっと、ネタバレはここまで。続きはぜひ読んでみてください!

今回ご紹介した作品はこちら