一般的な企業で仕事するなら『根回し』は必須
仕事を円滑に回すために『根回し』しろ!
根回しは、仕事を円滑に進めるためにとても重要です。
ここで言う『根回し』とは、みなさんが思い浮かべる『賄賂』ということではありません。企画を通すにあたり、近しい人や決定権がある人に、事前に話を通しておき、改善案などをあげてもらうことです。
一般的に会議での議論に対して決定を下すまでには、いくつかの流れがあります。
- 情報の共有
- 論点の頭出し
- 論点に対する参加者の考えをまとめる
- 議論
- 結論
一度の会議で、この内容全てを行うのは無理がありますよね。それに、この会議はまだ部門内のものかもしれません。この後、部門長会議、そして役員会議と議題が進みます。
そもそも、僕はこの決定までの行程がすごくストレスです。決定までに企画段階の熱が冷めます。成功させるための会議が、途中から『企画を通すための会議』にすり替わりますからね。この話はまた違うところで。
話を戻します。会議では全てをじっくりと検討する時間はないわけです。なので、事前に根回しが必要となります。『根回し』自体は会社員だろうとフリーアンスだろうと必要性は変わらないかもしれませんね。
『根回し』とは?
では、根回しとは、どういうことをするのか話していきましょう。
会議での最重要項目は、『議論』と『決定』です。ここに時間を割きたいわけですね。だったら、それ以外の行程を事前に終わらせてしまおう。
これが『根回し』です。
会議前に、参加者に、
「今回の会議では、◯◯の開発についての議論と決定を行いたいと考えています」
と事前に共有しておきます。
そこで、
「こういった論点で話がしたいんです」
と伝えておきましょう。
「何か、この点に関して考えはありますか?」
と、一言でもいいので意見を仰ぎましょう。
そうすることで、事前に内容に関してフィードバックをもらうことができますよね。会議でいきなり発表して、
「この開発だと、日数がかかりすぎる。予定通りいかないんじゃないか?」
「この開発商品じゃ売れないんじゃないの?」
という意見に、『言葉が詰まる』ということがなくなります。事前に話を聞いているので、対応策も伝えられるのです。事前に類似商品の販売データも集めておくことができるわけです。これ、やっておかないと会議自体が無駄になってしまうし、またやり直しになります。
ただでさえ、会社は何度も『承認』を通さなきゃ決定しない煩わしい組織なのに、さらに煩わしくなるわけです。事前い準備できるなら根回ししておきましょうよ。
『根回し』しておくと共作者意識も芽生えさせられるよ
これも重要。会議前に、いろいろな人に話を聞き、フィードバックをもらい、それを取り入れた意見をもう一度ぶつけてみる。すると、どうでしょう?相手は、『一緒に作り上げてきたもの』という共作の意識が芽生えるんです。これも『根回し』したからこそ。
一緒に作ったものをないがしろにする人はいませんよね。少なくとも情は生まれます。こうして、会議でも話が通りやすくなるのです。
結果、話が通るまでの時間はかなり短縮されます。
進めたい仕事が目の前にあるのに、なかなか進まないのは嫌ですよね。だったら、『根回し』を進んでしましょう。
岩瀬さんは、「根回しという言葉に抵抗があるなら 事前準備・予習 という言葉に置き換えて考えてみましょう」と書いていましたが、『根回し』という言葉を抵抗なく使えるようになって初めて一人前です。
煩わしいミーティング・会議を何度も繰り返して消耗するなら、事前の『根回し』に力を入れましょう!