わからないことは、わかる人に教えてもらおう
▪️恥ずかしがらないで
『聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥』という言葉をご存知ですか?
知らないことをそのままにしておくと、せっかくのチャンスを失ってしまいます。
鎌倉時代の和尚さん、吉田兼好(兼好法師)の徒然草にも一説で出てきますよね。そう、『仁和寺にある法師』の話です。
岩清水八幡宮に参拝に行った法師が、他の人を見て
「なんで、みんな山に登ってるんだろう?」
と疑問に思ったけど、
「まぁ、自分は岩清水に参拝に来ただけだから、聞かなくてもいっか」
と帰ってきたよという話をして、
「…おいおい、それ山の上が岩清水八幡宮だぜ」
…ちゃんと調べて、わからないことは聞かないとね
というお話です。
▪️はじめから知っている人なんていない
わからないことがあるとき、それを人に聞くのは気がひけるものです。
「こんなこともわからないの」
と言われるんじゃないか。すごく恥ずかしいことなんじゃないか。って思ってしまうと、なかなか一歩を踏み出せないですよね。
でも、大丈夫。はじめから全てを知っている人なんていません。
自分で調べて覚えた知識もあるでしょうが、ほとんどは人から話を聞いて身に付けているのです。
▪️人は覚えた知識を人に伝えたくなる
ここがポイントです。
人の習性として、身に付けた知識・覚えた知識は周りの人に言いたい というものがあります。
「俺は、こんなに物知りなんだぜ」というのを知ってもらいたい。そして、そのことを認めてもらいたいのです。
なので、あなたが知りたいと思うことを1聞いてみてください。
1聞くことで、そのジャンルに関して10知ることができます。
これは、実際にあった若者の会話なのですが、
「俺、メディアを使ってプログラムを配信して副業で稼ぎたいんだけどどうかな?」
という話に対して、
youtubeやブログを使った集客方法までを丁寧に、そして自慢げに話している男の方がいました。
その内容は、ネットなどに書かれている、ごくありふれた内容だったのですが、とても生き生きと話していました。(おっ、いいセンついてるね! と男の人が返した瞬間、ちょっとコーヒーを吹きそうになったのは内緒です。)
でも、気持ちわかります。私もそうですから(笑)
▪️知識を循環させよう
なので、あなたが知らない、知りたいことは知っている人にすぐに聞きましょう。
そして、それを深堀する。どんどん調べてください。
そして、他の人にも話を聞いてみる。自分に知識をどんどん溜め込む。
そして、知識を実践する。その結果を、今度は他の人に伝えていきましょう。そうすることで、新しい歴史が動き出します。たしょう大げさかもしれませんが、あなたが人に何かを聞くことで、新しい物語が生まれるのです。
わくわくしませんか?
▪️大人はなかなか素直になれない
ここまでの内容で、なるほどな と思ってくれた方もいると思います。
ただ、じゃぁ実践できるか? となるとやはり大人はどこかでブレーキがかかってしまいます。素直になれない。仕事でも、聞けばすぐに解決できるのに、聞けないから自分でやろうとして時間がかかる。そしてうまくいかない何てこともあると思います。
やはり、子どもの時からの習慣にしていないと難しいですよね。
私の場合、子どもの頃からわからないことは、すぐに聞いてきました。何度か、「そんなこと自分で調べろ」と言われたこともあります。今もそうです。
調べろ と言われたら、調べればいいんです。これを言われるということはすぐに調べればわかる内容 ということですから。
難しいことは、必ず教えてくれます。安心してください。
▪️大人になってもわからないと言えるように
あなたに子どもがいて、
「〜がわからないから教えて」と言われとき、
「そんなの自分で調べろ」と一周するのはNGです。
確かに、「何でもかんでも教えると、すぐに聞く子になっちゃう」というのもわかります。
そういう時は、
「一緒に調べよう!」といって調べ方を教えてあげましょう。そうすれば、自分で調べるというスキルも身につきます。できれば、インターネットを使わずに調べる方法も教えてください。簡単に手に入る知識は、簡単に忘れますから。本を使って調べる方法が一番いいと思います。
ぜひ、一緒に楽しみながら、知識を増やしてください!
忘れてしまった子どものころのルール。
もう一度、子どもと一緒に思い出す。
大切な気持ちに気付けるかもしれません。
そんな大切な一冊です。
マンガでわかるよのなかのルール [ 横山浩之(特別支援教育) ] 価格:1,543円 (2016/1/12 02:52時点) 感想(32件) |