ケイタのしゃべり場

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言いたいことを書き連ねるブログ。

国が教育に力を入れようと思っているならまず教育現場の労働環境を変えることが大事

『学校』という過酷な労働環境

僕は、学校で働く教職員ではありません。ありませんが、学校という教育現場のことには詳しい一般人だと思います。

学校の先生という仕事の過酷さは、たぶん世の中のブラック企業と呼ばれているところで働く方々と変わらないのではないかと思います。

ただ違うのは、その仕事が好きか嫌いか。それだけです。

一般に言うブラック企業の社員の方は、好きでその会社にいるという方は少ないと思います。「就職先が他になくて」とか「入ってみたら、聞いていた待遇と違った」というところでしょうか。そのままやめることも出来ずに続けている人が多いのではないでしょうか・

学校の先生に関しては、ある程度事前に過酷さが把握できます。それでも、「やりたいことだから」とか「夢だったから」という理由で続けることができます。

この違いだけです。

実際、学校の労働はかなり過酷です。

公立中学校教員の実情 まぁ一部の人の話だけど参考にはなると思う でも書きましたが、休みなんてほとんどありません。それでも、働くのです。教えるのが好きだから。子供達のことが好きだから。やりがいがあるから。

学校教育にはゴールはありません。一般企業だったら、追いかけるべき目標があり、ノルマがあり、達成すれば、それが評価として返ってきます。でも、公教育には定められた目標はありません。ただひたすらに子供達のことを考えて授業をし、話をし、卒業まで面倒を見るわけです。

僕には、公教育の現場はボランティア精神がないと耐えられない世界のように見えます。

そして、自己犠牲をどれだけ受け入れられるか。これがより過酷な現場を作り出しているのではないかと感じています。

先生の休みは月2日あればいいほう

これは、僕の肌感覚なので実際はもっと休みの取れている先生、もっと休めていない先生もいると思います。

平日は授業があるので出勤。朝7:00には出勤している先生が多いと思います。朝練もありますし。その後、授業が始まり、終わるのは15:00頃。その後、部活や委員会などの課外活動に参加。18:00頃を過ぎてやっと事務作業。次の日の授業のプリントを作成する先生もいるでしょう。定期テストの採点、小テストの採点、成績を決める会議、などやることは山積みです。帰宅できるのは24:00ということも。もちろん、帰れずに学校の宿直室で寝泊まり…という先生もいると思います。で、土日は部活。顧問をしていれば、休みなどないのです。

学校業務以外にも先生に降りかかる仕事は多い

これだけでも、かなり過酷な状況が伺えます。これ以外にも、緊急で舞い降りる仕事があります。緊急職員会議という言葉を聞いたことのある方も多いと思います。

子供が学校で何か問題を起こした時に開かれることもあります。学校内で子供同士がケンカして怪我をしてしまったり、ケンカだけでなく廊下を走っていて子供同士が接触して大怪我を負ってしまった。こういう場合も、学校内では会議が行われるわけです。こうなると、先生方は全員、自分の仕事を止めて会議をするわけです。

でも、まだ学校内で起こっていることですので、先生の仕事の範疇でしょう。子供を預かる身として、責任があります。

では、学校外ではどうか。子供が何かの犯罪に巻き込まれた、あるいは犯罪を犯してしまった場合です。そういった場合も、学校側に何かしらの責任を問われます。学校外で起こったことに対して、学校側が会見を行っているのを目にしたことのある方も多いと思います。

このように、子供たちを取り巻くことすべてが学校に降りかかってくるのです。学校外で起こった事件でさえも、です。

とにかく、先生は、周りから責められすぎてる。そして、必要以上に責任を持たされている。こんなに身を削っているのに、保護者からも生徒からも責められ続けている現状。この現状大丈夫?

この現状を変えないと先生も倒れるよ

学校の先生は、『聖職者』として扱われますが、それでも人間です。さすがに、この状況が続けば倒れますし、おかしくなっちゃう。精神的におかしくなっちゃった先生は、悪いこともしてしまいます。

ここで言いたいのは、その環境なんだから先生が悪いことをするのはしょうがない、ということではなく、そうならないように現場を変える必要がある、ということです。

例えば、学校外で起きた犯罪。「子供が万引きをして補導された」など、なぜ学校の責任が問われるのか。同じ学校の子供達が万引きをしていたとしても、それは学校外でのこと。学校の先生に対して責任を問いたり、先生を駆りだすのはちょっと違うと思うんです。

犯罪には、警察という対応する機関があります。そこは先生ではなく、警察に任せましょうよ。これだけで、先生の負担は軽くなります。

部活もそう。土日を使って毎日やらなきゃいけないものなの?さすがに先生もつかれてしまうよ。ここはさ、国で「日曜は部活全面禁止」にしましょうよ。それでも野球やりたいとかサッカーやりたいっていう子供は、仲間内で公園とかでやることさ、クラブチームはいるとかさ、できると思うんですよね。

これだけで、違うと思う。

もし、部活は教育の一環で、土日もやるべきというのであれば、もっと教員を増やすべきだと思う。ひとりひとりの担当授業数をもっと減らせば、その時間内に事務作業もできるようになると思うし。

これは、税金の無駄遣いではないと思うんですよね。人に投資することで、よりよい環境ができれば、なおさら教育に熱がこもる。もっともっといいものを子供達に提供できるようになると思うんです。

今のままだと、先生が疲弊しきっちゃって、いい教育ができません。もっと教育現場を変えていきましょうよ。

それと、「一般企業だって、人とか削って辛い思いしながら、それでも色々考えて工夫してやってるんだ!」という反論はあると思います。それもわかります。でも、それを差し引いても、学校の過酷さは異常だよ。一般企業の方が楽だって。一度体験してみるとわかると思う。話聞くだけでも全然違う。僕には耐えられない。

 

だから、ちょっと主旨から外れちゃいますが、みなさんあまり学校の先生のこと責めないでね。僕たちがおもっている以上に先生たちって頑張ってますよ。

学校の先生、本当にいつも大変な中頑張っていると思います。僕には、この現状をここで訴えることしかできませんが、どうか頑張ってください。