ケイタのしゃべり場

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言いたいことを書き連ねるブログ。

僕は学校の教育を批判する塾の体質が嫌いだ

どうして塾の先生は学校の授業を否定するのか

最近、学習塾を否定するような感じになっていますが、そういうわけではありません。それだけは先に断っておきます。

僕は、塾に通塾することに関しては、反対です。

それは、 僕が塾に通うことを反対する理由 にも書きましたが、家族との貴重な時間が失われてしまうからです。

なので、塾で行っている学習サービス自体には否定的ではありません。むしろ、塾があるから、今の学校教育が成り立っていると思っています。(ここでは『授業』という意味で学校教育という言葉を使っています)

学校の授業で、勉強内容を理解しきれなかった子供が塾でその内容を学ぶことはとても重要です。それに、塾で学校の先取りを行うことで学校の内容を理解しやすくすることも重要だと思います。塾で行われている授業を否定しません。

それを、家でもできるようになれば、もっと家族との時間を大切にできる。僕の主張はそれだけですし、そのあり方を実現できる方法を、模索し提案し続けることが僕の責務だと感じています。

ただ、どうしても腑に落ちないことがあります。それは、「なぜ塾の先生は学校の授業を否定するのか」です。そこには、大きな疑問があります。

学校のテスト内容を否定するな と思う

まず、よくあることとして『学校のテスト内容を否定する』ということ。

テストの平均点が、40点。そうなると十中八九決まって「平均40点のテストを作るのはおかしい」という話が出てきます。まぁ、塾側からしたら、点数が取れない。保護者の方はテストの点数で塾の成果をはかっていますから、そう言いたくなるのもわかるのですが。

でも、「平均40点のテストを作るのはおかしい。普通じゃ考えられない」というの、おかしくないですか?

僕が疑問なのは、なぜ平均40点のテストを作ってはいけないのか?というところです。そして、「平均60点のテストだったら、問題ない」と思うのはなぜか?というところです。

なにをもってして40点ではダメなのか?60点ならいいのか?学校の先生の意図まで理解してそのことを話しているのか?

保護者の方に、「平均40点のテストを作る先生は、ちょっとおかしいですね」と言っているそこの塾講師のあなた。そこまで考えていますか?

学校のテストの平均が何点だろうと、学校での評価のつけ方はぶれません。ちゃんとそこに成績のつけ方の基準があるわけですから。そんな、平均点なんて、塾がとやかくいう問題じゃない。

学校には、その学校の成績のつけ方の基準がある

ちょっと棘のある言い方になってしまいましたね。すみません。

でも、僕からすれば、平均点なんて何点でもいいと思うんです。だって、学校がテストを行う理由は、生徒の成績をつけるための基準に沿って『評価』をするためです。学校の先生は、全員が満点を取れるように授業を行う必要はないんですよ。全員が60点を取れるように授業をする必要はないんですよ。そもそも、ここの前提が塾とは違うわけです。

塾は、通っている生徒の点数を上げることが仕事。学校の先生は、授業の理解度を判定するためにテストを行うだけの話。

もちろん、学校の先生も成績のことは考えています。だから、小テストだったり提出物で救済措置を行うわけです。授業態度を見るわけです。

なのに、そこに対して、塾側がなにかしらの文句を言う。そして、保護者にもそれを伝える。保護者は塾の先生の言う事を信じます。なので、保護者の方も一緒に学校批判を行うわけです。「学校は信用ならない。信用できるのは塾だ」と。

「学校の先生は、なにもしてくれない」という保護者に同調するのはなぜ?

「学校の先生は、面談でもなにも話してくれない。受験のこととかも。信用していいのかどうかわからない」という保護者の声。「うちの子の担任は、ダメ。他の保護者もそう言ってる」という保護者の声。

その声に、「学校は基本、なにも使てくれませんからね」という塾の先生。

これも、僕には疑問です。保護者の方の、学校に対する期待は計り知れないものがあります。保護者の尺度から見ると何もしてくれないと思うことは多々あります。(この話は、またの機会に)

でも、塾の先生はこれに乗っかっちゃダメでしょ。だから学校と塾の間に溝が深まるんですよ。そりゃ、学校の先生もいい気しないですよ。塾で、学校の先生批判すれば、そのまま保護者は学校の先生にそれ伝えるんだから。

でもね、学校の先生ほど子供のことを1日中考えている人たちっていないと思いますよ。受験だって、どれだけ生徒のことを考えてるか。

塾だったら、データとか持ち出して、「この学校はこれだけ足りないので厳しいですね。ただ、成績のことは学校の先生に聞いてみないといけないので聞いてみてください」で終わりますから。

でも、学校の先生は、さすがに他に頼れないわけですよ。で、責められる。裏では、高校の先生に話しに行ってなんとかならないかとか、私立の基準について頑張って話してくれてたりするのに。受験の前って、先生寝る時間もないみたいですよ。なのに、それは当たり前っていう認識。塾の先生、寝れない日ありますか?

僕は、学校の先生ほど、顧客のこと(ここでは子供のこと)を考えて日々消耗している職業を知りません。それを、知っていて批判するのと、知らないで批判するのは違います。

学校を批判する前に、もう少し学校のことを知る必要もあるのではないでしょうか?

今日は、この辺で。