ケイタのしゃべり場

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言いたいことを書き連ねるブログ。

タイムアウトのない試合の面白さを教えてあげますよ 〜H2より人生を学ぶ〜

書評(マンガ)

野球マンガといえばあだち充。現在もゲッサンで『MIX』が好評連載中ですね。他にも『タッチ』『クロスゲーム』『いつも美空』『ラフ』『じんべえ』…数多くの名作を残しているマンガ界の巨匠です。

あだち充とは…

あだち 充(あだち みつる、本名:安達 充、1951年2月9日[1] - )は、日本漫画家群馬県伊勢崎市出身の男性[1]群馬県立前橋商業高等学校[1]血液型AB型[2]。主な作品に『みゆき』、『陽あたり良好!』、『タッチ』、『H2』、『クロスゲーム』など。ラブコメディ野球などのスポーツを絡めた青春ものを得意としており、1980年代以降高橋留美子とともに『週刊少年サンデー』の人気作家として活躍。またソフトで可愛らしい絵柄から少女漫画誌や学年誌にも作品を発表している。

そんな巨匠、あだち充の最高傑作といえば、『H2』です。僕の独断ですが。

高校野球をテーマとした長編野球漫画。2人の野球少年と2人のヒロインの、野球にかける青春と恋を描く。単行本は小学館少年サンデーコミックスより全34巻、同ワイド版より全17巻、小学館文庫より全20巻。映像では、1995年アニメ版が、2005年1月から3月まで実写ドラマ版が放送された。タイトル「H2」とは、2人のヒーローを意味する(詳細はH2の登場人物#主要人物を参照されたい)。

今回は、そんな『H2』から人生を学んでみましょう。 H2(エイチ・ツー) 全34巻完結(少年サンデーコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]

回ってきたツケは、返していくしかないな。 たとえそれが・・・・・・ どんなにつらいことでも―な。

栄京学園の広田に顧問の先生が言った言葉ですね。権力を盾に自分の思うがままに生きてきた広田でしたが、ヒジの故障と城山監督がいなくなったことによって、自分勝手な野球ができなくなります。その時に知った、自分の野球への想い。そして、自分には仲間と呼べる人がいないということ。今までのツケが回ってきた。そんな自分を変えてくれた顧問の一言です。

今までやってきたことへのツケ。やってしまったことはもう消すことはできませんが、それでも前に進むために自分が変わっていかなくてはいけない。失ってしまった信頼を時間をかけてでも取り戻さないといけない。そこに自分の目指す場所があるなら、辛くても乗り越える。人が生きていく上での教訓ですね。

こんなに残ってんの? デカいの買い過ぎなんだよ、たかがひかりの誕生日ごときにー 残らない大きさにしたら、毎年次の日に必ず顔を出す比呂ちゃんが困るでしょ

比呂とひかりのお母さんとのやりとりですね。これは、昔の回想シーンです。ひかりのお母さんは、ずっと男の子が欲しいと思っていました。でも、ある時を境に言わなくなったそうです。比呂がひかりの家に出入りするようになってから。ひかりのお母さんは、ずっと比呂のことを自分の子供のように想って接してくれていたんですね。ひかりのお母さんがなくなったときは、涙なしでは読めませんでした。あまりにも愛が深すぎて。

誰かを思いやる気持ち。無償の愛というと大袈裟かもしれませんが、この気持ちを持ち続けることができれば、みんなが持つことができれば、世界に争いはなくなるのかもしれません。

「そっか、 負けたのか ……おれ。」 「メチャメチャ 調子良かったのに……」 「ひかりの誕生日だったのに……」 「英雄が待っていたのに……」 「負けたのか、 ……おれ。」

比呂が2年生の時の甲子園2回戦後のシーンです。ひかりの誕生日、伊羽商との試合に負けた比呂は、旅館を抜け出して海に。そこでの一言ですね。どうしても負けられなかった、負けたくなかった試合に負けてしまった。そして、ひかりに抱きしめられながら涙を流します。この時、比呂がいないことに気づいて街中を探し回っていた春華がひかりと一緒にいるところを見てしまいます。この瞬間の春華の気持ちも切ない。

人生には負けられない瞬間が必ずあります。でも、必ず勝てるかどうかはわかりません。辛いことですが、それでも乗り越えなくてはいけない。そんな時、誰かが支えてくれたら…。これも人が生きていく上で大切なことは何かを教えてくれるメッセージですね。

「確かにゴールするつもりはありませんけどね。」 「――けど、 この先どんなに長い野球人生が続いたとしても、」 「二度と来ませんよ。」 「この夏を超える夏は――」

比呂と英雄が3年生の夏。準決勝の前のことですね。もちろん、これから先、ふたりの野球人生はまだまだ続きます。これがゴールではありません。でも、ライバルとしてずっと互いに成長してきた、意識してきたからこそ、この夏は忘れられない夏になるのでしょう。

僕たちも同じです。これから先人生は続きます。楽しいこと辛いことたくさんあると思います。でも、ただの日常として過ごしてしまうのか、熱い何かをたぎらせて過ごしていくのか。人生は短い。毎日が忘れられないような日々になるように、生きるだけ。

「何をションボリしてるんだ。」 「人生も恋愛も、プレーボールがかかったばかりだろ。」 「試合は何度でもひっくり返る。 そしてたとえ負けたとしても、試合は一試合だけじゃない。」 「これから先、何試合も戦っていかなきゃならねぇんだ。」 「恋愛だけじゃねぇ。 仕事、病気、人間関係 相手もいろいろだ。」 「勝ったり、 負けたり、 泣いたり 笑ったり、」 「だから人生おもしろいんだろ?」 「それとも、連戦連勝で 死ぬまで笑いっ放しの人生がお望みかね?」

千川の監督、古賀富士夫の一言です。石神商業の志倉ミキオに対して言った一言ですね。これも深い。

一度失敗したからといって、それから先ずっとダメなわけではない。いつか今の局面をひっくり返せる瞬間が来るかもしれない。恋愛だって仕事だって、今がうまくいってないからって諦めてはいけない。もっと先に成功の瞬間がある。ここでやめてしまえば、ここで諦めてしまえば成功はないけど、やり続ければ成功する可能性だってあるんだ。あだち充からのメッセージは深い。

まだまだ、人生の教訓になる名言はたくさんありますが、今日はこの辺で。第2弾をお楽しみに!!