僕が塾に通うことを反対する理由
塾そのものを否定しているわけではありません
僕が『塾』ではなく、『家で勉強する』ことを勧めている理由。今日は、そのことに関してお話ししようと思います。
今までも、何度か家で勉強できるならした方が良いと言うことをこのブログで伝えてきました。その理由をここに書きたいと思います。
といっても、今まで話してきたことを再度書いているだけなので、「また同じことを書いてるね」と言われてしまうと、それで終わりなのですが…。
僕は、勉強することを否定しているわけではありませんし、塾で提供されている学習サービスの内容を全面的に否定しようとしているわけではありません。
本来なら、学校の勉強だけで事足りれば良いのですが、そういうわけにもいかないというのも事実です。学校の先生だって、塾で勉強しているということを前提に授業を進めているケースも少なからず存在します。
なので、『学校の成績を上げる=学校の授業を理解する補助的なサービス』、いわゆる学習塾というコンテンツは、学生、特に中学生には不可欠なものでしょう。中学生の7割が塾に通っているという事実もあります。
僕は、塾そのものを否定するつもりはありません。
学校教育を否定するつもりもありません
塾を必要とさせている学校教育に関しても否定するつもりはありません。
塾の先生だって、学校の先生だって、どちらも一生懸命子供のことを考えているんです。それが、教育に関わっているすべての人ではないとしても。
なので、塾が必要になっているのは、学校の教育方針が間違っているからとは思っていません。むしろ、学校の先生は僕たち一般の人が想像できるレベル以上の時間を子供達に費やしています。
なので、学校の先生の授業内容が悪いから、子供は塾に行くということはないと思っています。(学校の先生の話に関しては、過去にも書いていますが、また別の機会にお話をしようと思います)
でも、少しだけ。そもそも、学校の授業というのは、子供達の成績を上げることを前提として行っていません。もちろん、成績が上がるに越したことはありませんが、そこが目安ではありません。なので、塾の先生が、「学校の教育方法は間違っている」と学校を否定するのはお門違いです。そして、「だったら、俺が教育現場を変えてやる」と塾の視点を全面にだして学校教育に移行していくのも間違いです。そもそも、目指すべきところが違うのですから。
僕が家で勉強することを勧める理由
なので、僕は、塾を必要とする塾のあり方や成績を上げるための補填を行う塾んお考え方は間違っていないと思います。
でも、塾に通うことは反対です。
なぜなら、塾に通うことで、『圧倒的に家族と話す時間が減る』からです。
塾に通っている子供達は、どんな1日を過ごしているか。簡単に振り返ってみます。
〜中学生の1日〜
- 6:30 起床・朝食
- 7:00 登校・部活の朝練
- 8:30 学校・始業
- 15:00 学校・終業・部活
- 18:00 部活終了
- 18:30 帰宅・塾の準備
- 19:00 塾・塾で夕食・授業開始
- 22:00 塾・授業終了
- 22:30 帰宅・お風呂・宿題など
- 24:00 就寝
大雑把な1日の流れですが、こんな感じです。
集団の塾だと、授業が週2〜3日。他にも課題テストなどで通塾することを考えると、週4日は塾に行っていると思います。
個別指導の塾でも、やはり週2〜3日。授業の他に、『自習』という名目で塾に呼ばれることもあるでしょう。
もちろん、毎日塾に通っている子供もたくさんいると思います。『家で勉強できないなら塾で勉強』と考えている親も多いのではないかと思います。それはそうですよね。高い授業料払って通わせてるわけですから、毎日だって通ってもらって塾で勉強してもらったほうがいいわけです。
でも、このスケジュールを見て、いつ親と子供は話をしているんだろう?朝の短い時間はバタバタして話をゆっくり聞くことなんてできないと思います。夜も、なんだかんだやることが多い。これでは、子供の話をゆっくり聞く時間なんてない。
僕が塾を反対する理由は家族のコミュニケーションがなくなるから
それでも、うまく時間を作って、子供の話を聞いている家庭もあると思います。でも、ほとんどの家庭は話を聞くことができていないんじゃないかなって思うんです。僕は、この状況をなんとかしたいわけです。だから、家で勉強することを勧めている。
- 「家ではなかなか自分のことを話さなくて」
- 「親の言うことは聞かないので、塾の先生から話してもらっていいですか?」
- 「親よりも塾の先生の方が自分お話をするみたいなので、何かあったら教えてもらっていいですか?」
こんな話をよく聞きます。これ、塾の先生だけではないと思います。学校の先生も同じこと言われていると思います。
それだけ、家で過ごしている時間が少ないってことです。親と一緒にいる時間が少ないってことです。
僕は、思うんです。中学生くらいの子供って、親のこと邪険に扱ったり、親と一緒にいることを恥ずかしいと思ったり、そんな年頃ですが、最後は親に話を聞いてもらいたい。最後に頼りたいのは『親』なんですよ。でも、塾に通うことで、頼りたいはずの『親』との接触機会が少なくなる。だから塾の先生に話すしか方法がない。
僕たち大人も、昔は中学生でした。その時のことを思い出してください。何かあった時に話したかったのは誰ですか?学校であったこと、部活であったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと。たぶん、親だったんじゃないかなって。それは、時に父親であったり、時に母親であったり。
でも、現状はその時間すら取れない。
中学生くらいの子供にとって勉強よりも大切なものって親との時間。家族と過ごす時間だと思います。
塾の先生、学校の先生も親身になって話を聞いてくれると思います。でも、親の一言は、塾の先生や学校の先生がどれだけ時間かけても越えられない力があります。
だから、僕は塾通いは反対です。
なぜ、中学生は親と話す時間が大切なのか。それは、またの機会に話しますね。
今日は、この辺で。