カバン持ちになれ!
考えてみよう
あなたの会社の応接室で、大事な取引先との商談が行われています。そこで上司に「商談が長引きそうだから、お茶を出してこい」と言われました。
さて、あなたは何を思いますか?
「えっ、それ俺がやること?」って思ったかもしれません。なんで、そんなことを俺がやらないといけないんだって。
もったいない。非常にもったいない。
なんでかって?
だって、大事な商談してるんですよね。そこに新人のあなたが入り込む余地はまだありません。そんなに大きな仕事を任せるわけにはいきませんから。でも、お茶を運ぶことで、一瞬でも入ることができるんですよ?お茶を出している時間は、中で行われている話し合いが聞けるんですよ?
- どんな風に商談が進んでいくのか
- どんな内容の商談が行われているのか
- それが、今後どうなっていくのか
誰よりも早く情報を得られるメリット
これを誰よりも早く知ることができるわけです。それに、お茶出しでうまく自分を売り込むことだってできるかもしれませんよ?ただ、お茶を出すのではなく、きちんと挨拶して、顔を売り込めれば、「あの方、いいですね。ぜひ今後はあの方に…」なんてこともあるかもしれませんよ?どこにだってチャンスは転がっているわけです。
カバン持ちにもいいこといっぱい
カバン持ちも同じようなところがあります。例えば、上司が外に商談に出るときに「一緒に連れて行ってください」と一言。役員・部長に「今度、ご一緒させてください」と一言。本当に重要な話し合いの場だと連れて行ってもらえないかもしれませんが、「いいよ」と連れて行ってもらえる可能性もあります。それで、トップの人たちの話が聞けるわけです。これって、新人じゃ普通にしてたら体験できないですよね。それに断られても失うものはありません。「なんだこいつ」って思われることはありません。上司はもっと寛大ですよ。むしろ「こないだ連れて行ってくれって言ってたな」って覚えててくれて、声をかけてくれるようになるかもしれません。
こんなチャンス、滅多にないですよ!
あとは、飲み会とかですかね。これも「部長、今度飲みに連れて行ってください」という頼み方ではなくて、「部長、今度役員の方と飲みに行くって言ってましたよね。連れて行ってください」とお願いします。断られても、いつか連れて行ってくれるかもしれません。社長だったり、他部署のトップと飲みに行ける機会なんて新人じゃ滅多にないですし、自分からチャンス取りに行かないともったいない。
カバン持ちって聞くと、あまりいい気分はしないかもしれませんね(笑)なので、『上司と時間を共にする』とか言葉を変換するのもいいかなと思います。
ちなみに、僕は前の会社では、上司にくっついて行動していました。結果、役職にはついていないのに重役や部長さんにかなり顔が広くなり、仕事はしやすかったです。「うちに異動してきてよ!」なんて社交辞令でも言ってもらえる関係になれたのは大きかったですね。
せっかく入社した会社です。上司に取り入るではないですけど、うまく人脈を社内で築き上げてください!