ケイタのしゃべり場

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ケイタのしゃべり場

言いたいことを書き連ねるブログ。

なぜ、大化の改新で公地公民制を取り入れる必要があったのか

日本の歴史

公地公民 という考え方

公地公民制とは、大化の改新に始まる日本の飛鳥時代奈良時代までの律令制が構築される過程において発生したとされる、全ての土地と人民は公 - すなわち天皇に帰属するとした制度である。 日本では、第二次世界大戦以降、公地公民制について、古代律令制の基盤を形成した最重要の制度であると理解されてきた
大化改新によって私地私民を廃止し,公地公民の政策が打ち出され,約半世紀後の大宝律令の施行によって公地公民制が確立したというのが通説である。しかし,すでに中田薫が指摘しているように,律令においては,口分田(くぶんでん)は私田とされていた。口分田を公民に班給する班田収授制は,公地公民制の中心的な施策と考えられてきたが,その口分田が律令においては公田でなく私田とされていたのである。

地方分権から中央集権へ

日本にある土地は、すべて天皇のもの。日本にいる人間も、すべて天皇のもの。もう全部は天皇のものなんだぜ、という考え方ですね。
今までは、天皇・豪族は自分たちで民・土地を支配し管理してきたわけです。
天皇家は屯倉という土地、名代・子代という民を支配し、豪族は田荘という土地、部曲という民を支配してきたわけです。個々に私的に支配・管理です。
でもこれじゃ、天皇の存在意義、朝廷として政治をする存在意義がわかりません。だって、豪族も自分たちで土地と人民を抱えているんでしょ。だったら、天皇の言うことを聞く必要はないわけですよ。 自分より天皇が劣ると思ったら、従う必要ないでしょ。これが、大化の改新前の蘇我氏ですね。権力持っちゃった蘇我さん。

朝廷の政策をやりやすく

朝廷は、すべての土地・人民を『国のもの』とし、そこから、公民(国の民)に土地を貸し出すわけです。俗に言う、『口分田』ですね。で、「土地を貸して農業できるようにさせてやってるんだから、年貢よこせよ」ってなるわけです。ただじゃ貸さないよ、的な。それが『租』ですね。(その後、「三世一身の法」や「墾田永年私財法」によって、この制度は崩れていくわけですが…)
そんでもって、人々は国のものですから、朝廷・天皇から言われたことは絶対です。税金納めろって言われたり、戦いに駆り出されたり…。
今までの状況を『地方分権』と捉えるなら、この律令国家が形成されることで『中央集権』が可能になるのです。
ようするに、国力を上げるために必要なものがすべて集まる、というわけです。

なぜ公地公民制が必要だったのか

財源の確保 権力の集中

今までの地方分権天皇家も豪族も自由に土地・人民を支配している状況だと、財源が一点に集中しましせん。ようするに、朝廷は資金不足といってもおかしくないような状態でした。それを中央集権にすることで、財源を確保し権力を確固たるものにしようと考えたわけですね。そして、権力を朝廷に集中させ、それを持続することで今後の地方有力者を抑える必要があったわけです。日本という国を形成する国家はひとつでいいというわけです。

権力がひとつに集中しないと争いが続いてしまう

これが、一番顕著なのは、室町時代後期〜戦国時代でしょうか。各大名がそれぞれの地域で分国法という法律を作り、そして、領地を得るために、天下を統一するために戦を続ける。強いものが勝ち弱いものは吸収されていく。そして、織田信長が天下統一に近づいていくわけですが、その状況を作らないようにするのがこの律令制度のねらいのひとつでもあるのではないかと。徳川の江戸幕府を例にするとわかりやすいですが、武家諸法度・公家諸法度などで、法律を作り、参勤交代でお金を使わせる。結果、戦はなくなり太平の世が築かれていきます。ねらいは、ちょっと違うかもしれませんが、大枠はこういった感じですよね。

なによりも 天皇家は特別 という状況を作り出す

天皇家も、もともとは豪族の中のひとつ。氏姓制度で大王・大臣となった豪族のひとつです。そのなかで力を持った一族です。その一族が特別だということの誇示という意味合いも強いのではないでしょうか。

 

公地公民制はその後、退廃してしまうが…

それでも、今の日本を形作る上で、とても大事な制度だったのではないでしょうか?今は『公地公民』という意識はなく、自分は自分 というイメージでしょうが、それでも、国に管理されている『マイナンバー制度』などは、この律令国家の政策を基にされているのは間違いないと思います。現代とは政策の意味合いが違いますが、それでも、過去を学ぶことで現在、そして未来につながるのですね。歴史は繋がっている。だから面白い。と思える内容でした。

 

この機会に、歴史を紐解き直していくのも面白いかもしれませんね。