ケイタのしゃべり場

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マイナス金利について考える

マイナス金利政策が導入されました

2016年1月29日(金)、日本銀行がマイナス金利政策を導入したというニュースが流れました。現在も、この「マイナス金利」という政策に関しての情報が飛び交っています。日銀がマイナス金利を導入してから初めての発行となる国債の落札利回りも0.078%と前回より大幅に低下しています。

【マイナス】という言葉から、ネガティブなイメージ。【金利】という言葉から、経済事情。これらの言葉からして、「日本の経済がまずい方向に行っているのかな?」と想像している人も少なくないと思います。

というか、そもそも【マイナス金利】って何?

マイナス金利 金利がマイナスになること。通常は預金・貸し金の利子あるいは利息である金利(名目金利ということもある)がマイナスになることはないが、超低金利時には短期金利が極めてまれに瞬間的にマイナスになることもある。名目金利から物価上昇分を引いた実質金利では、インフレが高進する時にはしばしば起こりうる。逆に、物価が下落(デフレ)している場合は、ゼロ金利であっても実質金利はプラスになる。「ゼロ金利政策がとられていた日本だが、デフレのため実質金利は高い。高実質金利は企業の経済活動に多大な影響を及ぼし、ひいては日本経済回復の遅れにつながる。経済回復には実質金利を下げる対策が望まれ、それにはある程度の物価上昇が必要」というのが、インフレ・ターゲット論者の根拠の1つになっている。 (本庄真 大和総研監査役 / 2007年)

もう少しわかりやすく…

簡単に説明すると、 『お金を預けていることでもらえていた利息がもらえなくなる。そればかりか、お金を預けるために手数料がかかるようになる』 ということです。 お金を預けているのに、手数料を取られるわけですから、マイナスなわけです。 「えっ。じゃぁ、銀行にお金を預けない方がいいの?」と思った方もいるかもしれません。安心してください。僕たちの預金への金利がマイナスになるわけではありません。 「では、何がマイナスになるのか?」というと、世の中の一般銀行が日本銀行に預けているお金に対して、マイナス金利が適用されます。そうなると、一般の銀行は日銀にお金を預けていても、損をするだけなので、違ったお金の運用の仕方を考えるようになります。そのお金が、『一般企業への投資』という形で流れれば、経済が潤っていくという政策です。 そして、世の中にお金が出回れば、『円安』になり、日本の輸出産業が潤うという算段です。

なるほど。『マイナス金利』という言葉だけ聞くと、不況のどん底、お金は搾取され続ける、というマイナスのイメージを受けていましたが、いいことだらけなんですね。

いいことだらけなの?本当に?

と思ったのですが、ちょっと待てよ…。 日銀にお金を預けられないから、企業に投資するって、銀行として現実的なの? 今までも、銀行はお金がなかったから企業に貸付をしていなかったわけではないですよね。企業にお金を貸すよりも日銀にお金を預けていた方が、利率でお金が増やせていたということですよね。ということは、銀行は、今までも企業にお金を貸せていたはず。 と考えると、今まで投資するに値する企業が少なかったということですよね。そこで、マイナス金利を導入して、はたして企業への投資に切り替える銀行がどれだけあるんだろう…。企業投資で 失敗する可能性=お金を失う可能性 をリスクとして捉え、それを回避するなら、住宅ローンとか貸付で回収できる商品に力を入れるのではないかな? まぁ、それでも、お金を借りられる個人が増えれば、それだけ住宅メーカーにお金が流れるので、問題ないのかな?住宅が高くなっていかないかな?不安ですが…。 あと、『円安』になるみたいですが、そのカラクリは?というと、マイナス金利になると、円が売られ、外貨買いが増えます。それによって、円の信用が下がり、円の価値が下がります。結果、輸出産業はドルで取引をすることが多いですから、円が安くなれば、ドルを換金したときの円収入は増えるわけですね。なるほど。いずれ、円の価値が戻るときにダメージ受けるんじゃないの?とも思ってしまいますが…。

まだまだ勉強の必要があるな…

と、まぁ気になることはたくさんあるのですが、やってみないと始まらない(ってかもう始まってるけど)こともありますからね。お金のことは専門家に任せて…。僕も勉強しよっと。

『マイナス金利』。なんだか、奥が深そうです。今後も、日本の置かれる状況がどう変化していくのか、楽しみですね。

マイナス金利に関しての著書を紹介します。この辺の著書を読むと、知識が増えるかも。