借りたものは返そう
▪️モノを借りる時ってどんなときだろう?
人生、長いこと生きていれば、人にものを借りる瞬間は必ず訪れます。
TSUTAYAのようにレンタル業者から有料でCDやDVDを借りるという、人から借りるとはちょっと違った「借りる」。銀行や金融業者からお金を「借りる」という状況もありますが、ここでは、知人・友人から「借りる」ということを前提としてお話ししたいと思います。
みなさんは、普段友人から何かを借りる時に意識していることはありますか?
友人が何かを貸してくれる ということは、そこに少なからずの厚意があるはずです。また、信頼できる人だからこそ、貸してくれているのだと思います。
そうでなければ、貸し借りはできないですよね。
▪️快く貸してくれているようでも、本心かはわからない
僕も、友人に本や漫画を貸したり借りたりすることがあります。
でも、いくら気心知れた友人でも、モノを貸す時ってちょっとためらうんですよね…特に自分の気に入っているモノだったりすると、そのためらいも大きくなります。
理由としては、僕は自分から「返して」と言えないんです。なので、貸してしまうと、あとは貸した友人が返してくれるタイミングを待つしかないのです。それに、貸した状態でちゃんと返ってくるかなとも不安になります。
CDだったら、基本は音楽を取り込んで終了。それに貸した状態でほぼ返ってきます。どう使ったのかなども、ある程度はイメージがつきます。なので、そこはそんなに不安じゃないかもしれません。
でも、本やマンガはどうでしょう?
「保存状態は?」
「どこで読んでる?」
「折り目とかついてないかな?」
「汚されてないかな?」
気になることがたくさん。
▪️貸し借りは、人間関係も反映される
「そんなに気になるんだったら、初めから貸さなきゃいいんじゃないの?」
と言われてしまえば、それまでなのですが…人と付き合っていく上で、「貸さない」という選択肢を取るのは難しいのではないでしょうか?これからの関係もありますし。これ以上続かない関係ならいいのですが、会社の上司だったり、古くから付き合いのある恩人だったり、となると簡単に断るなんて難しいですよね。
恐る恐る貸すことになります。
僕は、モノを貸すことで、その人との付き合い方も考えるようにしています。
もちろん、僕自体がすべてを綺麗な保存状態で維持しているわけではないので、多少の汚れ・キズは気にしないのですが、それでも、何かあった時に一言「ごめんね」という言葉があるのか、それとも「悪い悪い」くらいで済まされてしまうのか。
▪️貸し借りは人間関係をはかるバロメーター
ここで、僕はその人との距離感を考えます。適当な対応をされたら、二度とモノは貸さないですし、きっとこれからも大事な話の相談などはしないでしょう。
そして、この反応で相手から自分への距離感も測ります。
この人は、自分のことを大事にしてくれていないな。もし、これで自分がこの人から離れても、きっと何も感じないんだろうな。
と、思います。
▪️相手のことも考えて借りよう
結果、モノの貸し借りは、人との関わり方も考えるきっかけになるのです。
たとえ、「ないがしろにしているつもりはない」と言っても、それは受け入れることは難しいでしょう。
逆に、何かあった時、誠心誠意対応してくれる人は、「信頼できるな」って思います。そういう人にはついていこう、何かあったら相談しようと思います。
モノを借りる時も同じです。
相手がどう思うか、を一番に考えます。それが、相手から勧めてくれて貸してくれたモノならば、少なくともそん瞬間は相手は自分に好意を持ってくれています。
その状況で借りたモノを汚してしまったり、部屋の床にほったらかしにしていたり…
借りたモノは、その貸してくれた人の心が宿っています。要するに、その相手をないがしろにしているのと同じです。
借りたモノは、借りた時の状態、いやそれ以上の状態で返すんだ。そして、相手が「返して」と言えない人かもしれない、なるべく早く返すんだ。という気持ちで大切にしないといけないですね。
大人になってからもう一度読む
子供と一緒に声に出して読む
いろんなシーンで役に立つ一冊です
ぜひ、手にとってみてください