ごほうびはさずかりもの
▪️ごほうびをほしがらない
「テストで100点とったらゲーム買って!」
「今度の試合で優勝したら、おもちゃ買って!」
「お手伝いするから、お菓子買って!」
テストで100点をとる、試合で優勝する、家のお手伝いをする。
とても立派なことですよね。
でも、ちょっとまって。
テストで100点、試合で優勝、お手伝い。
なんのためにするの?ごほうびのため?
違いますよね。
テストだって、優勝だって、自分が頑張ってきた結果を出したいから。
お手伝いだって、いつも家のことをしてくれているおうちの人に、少しでも感謝を返すため。
自分のためだったり、人のためだったり。決してごほうびのためじゃない。
でも、そこに ごほうび という言葉が入ってくると、目的が変わってしまう。
ごほうび は 授かりもの。初めからごほうびを当てにすると、ごほうびがなくちゃ何もできない子どもに育ってしまいます。
▪️大切なのは 自分のために 相手のために 努力すること
結果、ごほうびをもらえるかもしれません。
でも、ごほうび はついでです。
そこに至るまでの経過、そして出た結果が大事なんです。
大人になっても、
「この仕事やってもお金にならないからなー」なんて聞きますけど、それもちょっと違います。その仕事を努力してやり切るから、次の仕事が生まれます。初めから報酬を考えちゃダメ。
結局、そういう大人になってしまうのは、子どもの頃から ごほうび を当てにしてきた人なんです。私もそうでした。
見返りを期待しないで。誰かのために頑張れる子どもに育って。
きっと、それが回り回って、他の誰かに助けてもらえる日がくるから。
▪️本当の ごほうび とは人とのつながり
誰かのために頑張れる人は、いろんな人に好かれます。
そして、いろんな人に頼りにされます。
そこには、見返りがないから、きっと人が集まってくるのです。
見返りを求めている人は、わかります。得にならないことは嫌がりますから。
そうなると、その人に何かを頼もうって気にもならないですし、相談されたり頼まれても引き受けたくなくなりますよね。
無償の愛 というと大袈裟かもしれないけど。
人に親切にすることが、その人の徳になって、人望が集まるんですよね。
▪️相手に尽くしたからこそ、結果が返ってくる
ごほうび を求めなくても、人のために行動できる人には、それなりのごほうびが舞い降ります。
仕事で困っている人を助ける。そうすると、その人は成功して、評価されるかもしれません。でも、手伝った自分は、その仕事では評価されない。
でもね、見てるんです。本当にすごい上司は見てるんです。で、ちゃんと引っ張ってくれるんです。
「うちの上司は、全然見てくれない…」
でも、大丈夫。その人は近いうちに上司じゃなくなりますから。
部下の頑張りを見ていない上司は、会社にとっても必要とされなくなりますから。
ちょっと、過激でしたね。
ぜひ、みんなが嫌がる委員会とか、積極的に引き受けるようにしてみてください。
そして、世のお父さん・お母さん。ぜひ、お子様に伝えてあげてください。
そして、自分たちも、それを実践できるように。
子どもと読みたい。
声に出して読みたい。
そんな、素敵な一冊です。
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